なかなか面白い展開になりそうな記事を見つけた。
「マイクロソフトにとってクラウドは最重要分野」--樋口社長が強調
ZDNET Japan 2010年3月24日 18時52分
「Microsoftのクラウド戦略は、もともとコンシューマーサービスから始まった。HotmailやWindows Live、Bingなどがその一例だ。これらのサービスを引き続き推進するのはもちろんだが、Windows 7ではこうしたサービスとの連携も始まっている。また、Microsoft OfficeやExchange、SharePointはクラウドを重視して開発されており、Azureはクラウド運用を基本としたプラットフォームとなっている。つまり、コンシューマー向けサービスからエンタープライズ向けサービスまで、Microsoftはすべてクラウドをベースに考えているということだ」(Courtois氏)
「日本における活動については、「これまで通り、クラウド分野でもパートナーと連動して取り組む」と樋口氏。その一例として、富士ソフトとクラウドおよびオンプレミスの両分野で協業したことや、アクセンチュアとアバナードとの協業でクラウド関連サービスを開始したこと、ソフトバンクBBのスマートフォンと「Microsoft Online Services」の連携ソリューションを販売開始したこと、NECと協業し企業向けオンラインサービス「Business Productivity Online Suite(BPOS)」の導入支援を開始したことなどを挙げた。」
以下、私の考え。
背景
・クラウド化はもはや後戻りのできない現実。Googleその他に対抗するためにもマイクロソフトも参戦せざるをえなくなった。
マイクロソフトの強み。
・Office製品、Exchange、SharePointと、ユーザーにすでに使ってもらっており、圧倒的なシェアを持つアプリケーション(特にOffice製品)と、OSを持っているため、下記のようなことが可能。
1.既存のOffice製品、Exchange、SharePointのデータをそのままクラウド版でも使用ができる。
2.ユーザーのドメイン名でクラウド上にメールサーバーやSharePointサーバー、アクティブディレクトリを展開するサービスを提供すれば、企業のITインフラのかなりの部分をアウトソーシングサービスとして提供できる。
3.マイクロソフト製品を使い慣れたユーザーに、アプリケーションを同じユーザーインターフェースで使ってもらえる。教育の手間がいらず、既存のデスクトップシステムからの移行の壁が低い。
マイクロソフトの弱み
・マイクロソフトはライセンス料金で商売をしていたのだけれども、クラウド化するとその辺はどうなるのだろうか?高いライセンス料金をあいかわらず取るようでは、月数百円で使える他社のサービスに負けてしまう。思い切った価格戦略を打ち出さないと勝てない。といって、既存のライセンスビジネスも続けないわけにはいかないだろうから、既存のソフトウェア製品との価格バランスをどうするか?が悩ましいところ。
予想
・もし、思い切った価格でクラウド上に企業のメールサーバーやSharePointサーバー、アクティブディレクトリを展開するサービス、あるいは個人がオフィス製品を利用できるようなサービスを提供できれば、大化けする可能性はあると思う。欲をかいて中途半端に高い価格(日経電子版みたいな(笑))を打ち出すと、「がっかりだよ!」でポシャると思います。(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿